ハノイ市内ではここ1週間、甲羅を色とりどりの図柄に装飾されたミニガメがペットとして人気を呼んでいる。一方で、販売されているミニガメの種類について疑念を抱き指摘する声も聞こえてきている。
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販売者によると、ミニガメは浅瀬に生息し、大人しいため飼育しやすく寿命も長いという。魚用のエサやご飯を与えるが、1か月何も食べなくても生き延びるほど丈夫だ。販売価格は1匹4万~6万VND(約190~290円)と安い。鮮やかな甲羅に飼育が簡単で安価であることから、ミニガメの情報は瞬く間にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で広がった。自分で飼育するために買う客のほか、子供のために買い求める保護者も多い。
ところが、ミニガメをよく観察すると両耳の横が赤いことから、このミニガメの正体は病原菌を保菌している危険性が高いほか、生態系を壊すとして販売が禁止されているアカミミガメだとする意見が出ている。
これについて販売者らは、ミニガメはキバラガメであり決してアカミミガメではないとしている。中には、ミニガメが仮にアカミミガメだとしても放流せず水槽や瓶で飼うぶんには生態系を壊すことはないという販売者もいる。ただし、キバラガメは一般に1匹10万~15万VND(約480~720円)する一方で、この「デコ甲羅ミニガメ」はあまりに安価で販売されている。
ミニガメが飛ぶように売れると聞いて販売を開始した男性は、ミニガメの出所や種類などをよく分からないまま販売していた。しかし、アカミミガメである可能性を知りすぐに販売を取りやめたという。