北中部地方タインホア省タックタイン郡タインタム村にある外資系縫製企業S&Hビナ(S&H Vina)でストライキを行っていた工場労働者約6000人が11日、職場に復帰した。労働者らは、社内規定が厳しすぎるとして6日から9日にかけて4日間にわたり工場の敷地内でストライキを行った。
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このストライキは、工場の管理者が労働者の昼寝を阻害したことに端を発するもの。6日、第1分工場で昼食後の労働者が廃品の生地を床に敷いて昼寝をしようとしたところ、管理者に阻止された。これがきっかけで、全ての分工場3か所の労働者約6000人が参加する大規模なストライキとなった。
労働者の訴えによると、社内規定には「病気にかかった、事故に遭った、または家族が死亡した場合、休暇を取るには3日前までに申請しなければならない」や、「1か月の休暇日数は1日に限定する」といった理不尽な規則が盛り込まれている。
労働者らは、生活を確保できるよう賃上げすることのほか、休暇申請および休暇日数に関する規則を廃止する方向で社内規定を見直し、正当な理由のある事前報告無しの休暇を現行法による年次休暇(12日間)として扱い、出勤手当を削減しないこと、ノルマを過剰に高い水準に設定しないこと、産休手当を十分に支払うことなど16事項を求めている。
同社は対話の結果、16事項のうち10事項について書面で同意し、残る6事項については会社の業績に関連するとして引き続き交渉を進めている。また、ストライキの4日間についても労働者らに給料を十分に支払うことで一致した。