12月4日開催｜【日本人が知らない】ベトナム市場の真実と日系企業の経営課題... (PR)

　メコンデルタ地方チャビン省チャビン市在住の女性が数字選択式宝くじ「メガ6/45」の抽選で賞金920億3000万VND(約4億3000万円)の特賞(Jackpot賞)に当選した出来事で、財政省傘下のベトナムコンピュータ宝くじ社(ベトロト＝Vietlott)は、財政省及び公安省の責任者の監視のもと、当選者の代理人の男性に賞金を授与した。

(C) vnexpress, Vietlott

(C) vnexpress, Cuu Long

　7月の販売開始後初めて特賞に当選したのは、N・T・A・Dさん(女性・32歳)。Dさんに代わって賞金を受け取ったのはDさんの実父だ。920億3000万VNDから税金を差し引いた後の賞金は、約830億VND(約3億9000万円)だった。

　同省チャウタイン郡の市場で豚肉を販売して生計を立てているDさんは、知り合いの行商から1万2000VND(約56円)で「メガ6/45」を買った。Dさんが買ったのは地元の宝くじ代理店がホーチミン市から購入して転売したもので、事前に番号が印刷されていたため、当選番号はDさん自身が選んだものではなかった。

　Dさんは、「賞金は余りにも金額が大きすぎるため、どのように使うかはまだ分からないが、まずは貧困層の400世帯にプレゼントを贈る」と述べた。

　しかし、宝くじに当選したことを聞きつけた多くの人々がプレゼントを求めてDさんの自宅に大挙している。知人だけでなく見知らぬ人までも自宅に押しかけてくるため、Dさん一家は親族の家に身を寄せており、地元警察も周辺の治安維持にあたらなければならない状況だ。

　数字選択式宝くじ「メガ6/45」は現在、全国6省・市に販売拠点を拡大している。同社の責任者によると、発売から9月末までの売上高は1590億VND(約7億5000万円)で、主にホーチミン市での売り上げによるものだという。

　売上高に対する賞金の比率は55％に設定されており、特賞の賞金は120億VND(約5600万円)で、当選者がいなければキャリーオーバーとなる。キャリーオーバーの上限は設定されていない。特賞の当選確率は810万分の1で、米国の2億9200万分の1を大きく上回っている。