ベトナム国家銀行(中央銀行)の創立65周年(1951年5月6日~2016年5月6日)を記念して12日に発行された額面100VNDのコットン製記念紙幣が、早くも販促グッズとして利用されている。また、ホーチミン市では販売価格の10倍もの高値で売買されている。
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ハノイ市で高級磁器や装飾用品を販売するフオンさんは15日から、商品を200万VND(約9850円)以上購入した買物客に、記念紙幣をプレゼントする販促キャンペーンを始めた。ただ、今のところ期待したほどの集客効果はないという。
ホーチミン市では22日から販売が予定されているにもかかわらず、ハノイ市から持ち込まれた記念紙幣が20万VND(約985円)のプレミアム価格で販売されている。中央銀行通貨政策部の元部長レ・スアン・ギア博士は「美しい写真を売るのと同じで、いくらで売っても何の問題もない」と話す。
経済専門家のゴ・チー・ロン氏も「記念紙幣を販促グッズにしても違反にはならない。ただし需要刺激策としての効果は小さいのでは」との見解を示した。今回の記念紙幣については、「早く所有したい」という意見と「浪費で何の価値もない」という意見に分かれている。