フオンドン証券の元取締役でヴィエティンバンク[CTG](VietinBank)元行員のフイン・ティ・フエン・ニュー被告が書類を偽造するなどして多くの個人や銀行・企業などから多額の金を詐取したとされる事件の裁判で、ホーチミン市人民裁判所は27日、ニュー被告に詐欺罪と公印・公文書を偽造した罪で終身刑の判決を言い渡した。
(C)Phap luat,Phuong Loan、フエン・ニュ被告 |
裁判所は、ニュー被告がヴィエティンバンク・ニャーベー郡支店や他の銀行・企業の印鑑8つを偽造して違法な取引を行い、銀行3行、企業9社、個人3人から計4兆ドン(約195億円)近くを騙し取ったと認定し、4兆ドンの賠償金の支払いを命じた。
裁判所はニュー被告の共犯者である22人の被告に対し、それぞれ執行猶予付きから最大で禁固20年の判決を下した。被害者への賠償責任について、ヴィエティンバンクは犯行に関与しておらず賠償義務はないとの判断を示した。原告側のヴィエティンバンクの賠償責任を認めるよう求めた主張はしりぞけられた。
この裁判には原告・被害者15組、関係者80人、弁護士47人が参加し、審理は13日間にも及んだ。