北部と南部では、企業経営者のリーダーシップにも違いがある。どんな違いがあるかをテーマにした座談会が行われ、両地方に事業拠点を持つ企業の経営者3人がそれぞれの見方を披露した。
「リーダーシップ」が強いのは北部のリーダーで、南部のリーダーは親しみやすさを重視する。リーダーになる道筋も異なり、北部人は最初から学歴や職名で評価されることを好むが、南部人は能力が評価され多額の収入を得られることを良しとし、必ずしもリーダーになることを目指していない。
「奉仕の精神」は南部人の評価が高い。顧客への関心や親切さの度合いが高く、経営者と従業員の関係も良好だ。一方北部では、個性重視で関係がギクシャクしがちだ。これとは反対に「専門性」では北部人の方が優位だ。大学などで専門分野を学んでいる人が多い。高い正確性が要求される仕事は北部人に、顧客と接する仕事は南部人にふさわしい。
「チャンスの活かし方」にも違いがある。南部のリーダーは、まずやってみる。失敗も多いがそれも肥やしだと考える。北部のリーダーは慎重に考えるため、チャンスを逃す場合も多いが、成功率が高い。