ロシアで奇数年の8月に開催される航空ショー「国際航空宇宙サロン(MAKS2011)」はロシア航空産業の見本市として知られる。今年注目を集めたのはスホーイ・カンパニーが開発・製造した第5世代型ジェット戦闘機「PAK FA(スホーイT-50)」だ。23日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
同機は米軍のF-22(ラプター)やF-35ライトニングに対抗すべく開発が進められた。当初の開発予定より遅れたものの2010年に初飛行を果たし、8月のMAKS2011において、デモ飛行を成功させた。
同機は今後2015年までに量産体制に入る見込み。ロシア戦略技術分析センターのルスラン・プホフ氏によると、ロシア製戦闘機を運用している国々の中では、インドが同機の運用に強い関心を示している。更にインドに次ぐ2番目の輸出先として、ベトナムが見込まれるという。
なお、ベトナムとロシアは安全保障・国防分野などで戦略関係を促進させており、ベトナムはロシア製の戦闘機や戦艦など多数を購入している。