午後9時ごろホーチミン市3区グエンディンチエウ通りにある建設中のホテルの前に1台のトラックが停まっていた。ふと頭上を見上げると、地上数メートルの高さに建設クレーンで吊るされた重さ数tはあろうかという建築資材がゆらゆらと揺れていた。9日付VNエクスプレスが報じた。
地元住民によると、この建設現場の作業員らは、バイクや歩行者が行き交う路上に停めたトラックから、直接、鉄材や既成コンクリート杭などの建設資材をクレーンで持ち上げて運んでいるという。地元住民からは、ある日数tもありそうな資材が2メートルの高さから路面に落ちて物凄い音がしたと苦情が出ている。
規定ではクレーンで建設資材などを運搬する際、工事責任者がクレーンの活動範囲内の安全を確保しなければならないことになっているが、多くの工事責任者はこれを怠っているのが現状だ。
ホーチミン市やハノイ市の建設現場では過去に、クレーンから落ちた資材が歩行者や通行中のバイクに直撃し、死亡する事故も発生している。