ベトナムの政治分野での男女平等はこの数年で著しく改善された――。外務省や国連開発計画(UNDP)などの主催によりハノイ市で14日に開かれた「ベトナムの発展と国際社会参入に対する女性の貢献度向上」をテーマとした会議で、参加者らはこうした認識で一致した。
ベトナムの国家副主席職にはこの十年以上、常に女性が就任している。また、2006~2011年を任期とする国会で初めて女性の副議長が誕生し、国会議員の女性比率は25%以上を占めている。政府でも大臣クラスの女性比率は4.5%、次官クラスは8.4%を占める。
その一方で、共産党委員会や人民委員会の女性上級幹部の割合が、女性労働者の割合に比べ依然として低いという問題点も指摘された。例えば、「全国63省・中央直轄市のうち17省の省党委員会常務委員会に女性委員がいない」、「63省市のうち54省の人民委員会に女性の上級幹部職員がいない」など。