グエン・タン・ズン首相はこのほど、すべての少数民族の人々に定住用の住居と農地を供与する計画を承認した。計画は2013年まで続けられ、主に国家予算から2兆7000億ドン(約140億円)が投じられる。
定住支援予算のうち70%は▽道路▽発電所・送電網▽小型かんがい施設▽学校▽幼稚園▽文化会館――などのインフラ整備に充てられる。定住地域の貧困率を毎年2~3%減少させ、飢餓を一掃することを目指す。すべての少数民族世帯に住居・農地・浄水を提供し、2013年までに全世帯の少なくとも70%が電気と浄水を利用できるようにする。
ズン首相は各地方政府に対し、インフラ整備への投資を優先し、計画をスケジュール通り実施するよう指示。また企業、経済団体、軍に対しても定住計画実現に助力するよう要請した。ベトナムには53の少数民族がおり、人口は合計約1300万人。