北部ハザン省の保健予防センターによると、同省メオバック郡ニエムトン村では炭そ病にかかって死んだウシを食べた住人400人以上が食中毒になり、うち2人が死亡した。炭そ病はウシ・ウマ・ヒツジなどの草食獣に発生する感染病で、人に感染することもあるという。
同村在住のスン・ズン・シンさんの家とトー・ミー・サイさんの家では、飼育していたウシが6月21日に原因不明で死んだため、それぞれウシを解体して同村内の87家族に配ったという。その後、この肉を食べた人の中から腹痛やおう吐症状が出て、その数は3日までに421人に達した。うち2人は意識不明となり同村の保健所に搬送されたが、6月29日に死亡した。
現在同郡内では炭そ病が広まっている。医療当局は、原因不明で死んだ家畜の肉は食用にせず、当局に通報するよう呼びかけている。