ラムドン省気象予報台は5日、高原都市ダラット特有の涼しく快適な気候に異変が起きていると警鐘を鳴らした。
同気象台のヴィエット副所長によると、ダラット市の気温は年々上昇傾向にあり、最高気温と最低気温の差が以前は8~10度だったのが、最近は12~15度に拡大しているという。過去数週間の最高気温は27度、最低気温は6.5度を記録した。エルニーニョ現象が発生した1997年でさえ、このような激しい気温差は生じなかったという。
同気象台はこうした異常気象の原因について、同市の都市化により森林の減少とアスファルト化が進んでいることと、エルニーニョ現象の影響があると見ている。同市の農業専門家らは気象の変化による病害虫の発生を指摘し、国内最大の栽培地での高級花卉や農作物への被害を心配している。