ホーチミン市在住のマンさん(女性)は、市内で最も高級なマンションの1つに挙げられる「The Manor」の1室を約13万6000米ドル(約1618万円)で購入した。
その後、マンさんが家具を運び入れたり、引越し準備を進めていた矢先に突然、トイレの便器から汚水が溢れ出し、2部屋が浸水、廊下まで流れ出したのである。その1週間後にもまた同様の事態が発生し、部屋の床や家具が台無しになった。最高級マンションでこのようなことが発生したことに唖然としたマンさんは、マンション管理会社に対し、汚水で汚れ異臭を放つ家具すべての弁償を求めたが、その後、この要求を変更し部屋を返却、購入費用の全額返済を請求したのであった。
しかしながら、同社は便器からの汚水逆流の原因を、他の入居者が紙や布類を流したことにより下水管が閉塞したためであり、不可抗力であるとして、マンさんの要求を退け、別の部屋と取り替えることにのみ応じるとした。この理由を同社は、マンさんは購入費用の95%を支払っており、双方の契約により、同部屋は既にマンさんの財産となっているためであると主張している。