中央小児科病院(ハノイ市)は11日、ホアビン省総合病院に入院している2人の患者の治療を、初めてインターネットによる遠隔診断により行なった。中央小児科病院の医師が、患者の写ったモニター画面を見ながら診断し、約55km離れたホアビン総合病院の医師に適切な治療方法を指示し治療が行われた。
この遠隔医療診断は今回試験的に実施され、費用は1回あたり約200万ドン(約126米ドル)。これにより、遠隔地で勤務する医師の技術力向上や、地方病院では対応できず、ハノイなどの大病院に搬送する途中に亡くなる小児患者の死亡率削減が可能となる。今年9月には約1,000km離れた中部地方フエ省総合病院とホーチミン市第1小児科病院の間で、同様の遠隔医療診断が実施される見込み。