ホーチミン市3区カックマンタンタム通りのレティジエン公園付近で12日昼頃、定期健診を受けるため、タクシーに乗った妊婦が急に産気づき、運転手の的確な処置により、車内で赤ちゃんを出産するという出来事があった。
(C) congan, 表彰式でのルー・バン・チエンさん(右から2番目) |
助産婦さながらの活躍を見せたのは、マイリンタクシーの運転手ルー・バン・チエンさん(男性・27歳)。同市ビンチャイン郡で妊婦を乗せて、1区のツーズー産婦人科病院に向かっている途中、妊婦が破水したため、その場でタクシーを停め、通行人らの助けを借りながら、見事に赤ちゃんを取り上げた。
その後、妊婦と赤ちゃんはへその緒で繋がったままの状態で、病院に緊急搬送され、母子共に無事であることが確認された。赤ちゃんは、体重3200グラムの男児だという。
マスコミの取材に対し、チエンさんは、「突然のことで最初は戸惑ったが、会社でこのような事態に備えて訓練を受けていたため、痛みに苦しむ妊婦を助けようと赤ちゃんを取り出した」と語った。マイリンタクシーは、咄嗟の判断で妊婦と赤ちゃんを救ったチエンさんに、表彰状と賞金50万ドン(約2400円)を贈呈した。