中部トゥアティエン・フエ省フエ市警察はこのほど、フェイスブックを通じて多くの人から金銭を騙し取ったとして、中部ダナン市に住むゴ・クアン・マイン・クオン(27歳男)の容疑を固めた。クオン容疑者は、フェイスブックを通じて知り合った人に対し「近く大きな災難が訪れる」などと予言し、祈祷料などを騙し取っていた。13日付VNエクスプレスが報じた。
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クオン容疑者は偽名を使ってフェイスブックのアカウントを作成し、仏典に関する記事を投稿していた。閲覧者が増えた頃に「先着10名に占星術で運勢を占う」と投稿したところ、被害者の一人で日本に留学中の女性ニュンさんから占いの依頼を受けた。フェイスブック上のニュンさんの個人情報から彼女が金持ちだと知ったクオン容疑者は、金銭を騙し取ることを思いついたようだ。
クオン容疑者はニュンさんに対し、「近々あなたに大きな災難が訪れる。それを避けるには祈祷するしかない」と伝え、祈祷料として1200万ドン(約5万9000円)を指定口座に振り込むよう指示した。さらにその1週間後、「あなたの妹は1か月以内に死ぬ」と告げ、祈祷料として2000万ドン(約9万8000円)を振り込ませた。
また、クオン容疑者は子供がいないにも関わらず、「自分の子供ががんにかかったので助けて欲しい」と嘘をつき、ニュンさんから3000万ドン(約14万7000円)を受け取るなど、再三にわたり金を振り込ませていた。当初はクオン容疑者の言葉を信じていたニュンさんだったが、やがて騙されていることに気付き、中部トゥアティエン・フエ省警察に被害届を提出したところ、警察の調べでクオン容疑者が同様の手口で多くの人を騙していたことが発覚した。