- 党則違反で元国家主席ら3人を処分
- フック氏とビン氏に警告処分
- マイ女子には譴(けん)責処分
ベトナム共産党政治局は13日に開かれた中央監査委員会の会合で、党員に対する処分として、グエン・スアン・フック元国家主席とチュオン・ホア・ビン元第一副首相に警告処分、チュオン・ティ・マイ元書記局常務に譴(けん)責処分をそれぞれ科すことを決定した。
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政治局の結論によると、フック元国家主席とビン元第一副首相は在任中に、◇任務遂行時の汚職防止に関する党規と法律への違反、◇党員としてすべきでないことを定めた規定、◇党幹部としての模範を示す責任について定めた規定への違反があった。
一方、マイ元書記局常務は在任中に、◇人事業務における権力統制に関する規定、◇党員としてすべきでないことを定めた規定、◇党幹部としての模範を示す責任について定めた規定への違反が認められた。
3人はこれらの違反により甚大な被害をもたらし、世論に悪影響を及ぼして党の尊厳を損なった。政治局は違反度合いを検討の上、3人に対する処分を決定した。
党規では、違反した党員に対し違反の度合いによって、◇譴責、◇警告、◇罷免、◇党除名のいずれかの処分を科すと規定している。
フック氏は2023年1月に、政治局員・党中央執行委員・国家主席・国防安全保障評議会議長としての職を解任され、マイ女史も今年5月に政治局員・党中央執行委員・書記局常務の職を解任された。この2人は違反発覚後に辞意を表明。一方のビン氏は2021年に定年退職となっている。