- ベトナム共産党代表団が中国訪問
- 習総書記と蔡中央書記処常務書記と会見
- 戦略的パートナーシップの強化を希望
中国共産党中央委員会の招きにより、ルオン・クオン書記局常務が率いるベトナム共産党代表団が9日~12日の日程で中国を訪問した。クオン書記局常務は11日、習近平(シー・ジンピン)総書記 兼 国家主席と北京で会見したほか、蔡奇(ツァイ・チー)中国共産党中央書記処常務書記と会談した。
(C)tuoitre |
書記局常務は、ベトナムの政治システム全体の中で「四柱」と呼ばれる国の最高指導者4人(共産党書記長、国家主席、首相、国会議長)に次ぐ5番目の要職。今回の訪中で会談した蔡奇氏も中国の序列5位に相当する。
クオン書記局常務はこの席で、建国75周年を迎えた中国に祝辞を述べ、トー・ラム書記長 兼 国家主席をはじめとするベトナム指導者からの挨拶を伝えた。クオン書記局常務は今回の訪問について、両国間の包括的・戦略的パートナーシップを引き続き強化するとともに、中越運命共同体の構築を促進することを目的としたものであるとし、ベトナムが外交政策において中国を最優先事項としていることを改めて確認した。
一方の習総書記も、中国がベトナムとの関係を非常に重視し、近隣外交政策においてベトナムとの関係発展を優先事項としていると述べた。さらに習総書記は、今後もベトナムとのハイレベル交流を維持したいとし、両党間の協力メカニズムの促進と、国防・安全保障分野における対話メカニズムの適切な展開を提案した。
また、クオン書記局常務と蔡中央書記処常務書記は会談で、上級指導者の共通認識と両国間の合意を実施するための具体策について話し合った。
クオン書記局常務は南シナ海問題について、双方が誠実と友好の精神に基づき、意見の相違を適切に管理し、海上の平和維持に重点を置きつつ、1982年の国連海洋法条約(UNCLOS)をはじめとする国際法に従って互いの正当な権利・利益を尊重することの重要性を主張した。
なお、中国の李強(リー・チャン)国務院総理(首相)は12日~14日の日程でベトナムを公式訪問した。李首相はベトナム滞在中、ファム・ミン・チン首相と会談したほか、トー・ラム書記長 兼 国家主席、チャン・タイン・マン国家主席とも会見した。