- 包括的・戦略的パートナーシップを重視
- 韓国企業の投資促進による協力強化を提案
- 両首脳の立ち合いのもと協力文書9件締結
韓国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は2日、ソウルでハン・ドクス国務総理(首相)と会談した。
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両首脳は会談で、2022年12月に構築した両国間の包括的・戦略的パートナーシップを重視することを確認した。
経済・貿易協力に関して、両首脳は、経済が両国間協力の重要な柱であるとの共通認識を示し、貿易収支をバランスの取れた持続可能な方向に誘導しながら、両国間の貿易額を2025年に1000億USD(約16兆円)、2030年までに1500億USD(約24兆円)に増やすべく、緊密に連携することで一致した。
ハン国務総理は、韓国企業が主導するベトナムでの生産サプライチェーンにベトナム企業をさらに深く参加させることを約束し、重要鉱物の安定したサプライチェーンの構築に向けて韓国企業が投資を促進することで協力を強化するよう提案した。
一方のチン首相は、ベトナムに投資する韓国企業に便宜を図ることを確認した。また、韓国企業に対し、特に液化天然ガス(LNG)発電、デジタル経済、グリーン経済、循環経済、半導体、再生可能エネルギー、バイオテクノロジー、人工知能(AI)の分野への投資拡大、研究開発(R&D)センターの建設を奨励した。
両首脳の立ち合いのもと、◇韓国の対ベトナム無償支援に関する覚書、◇ミーアン~カオライン間高速道路(第1期)プロジェクトの融資に関する覚書、◇スタートアップエコシステムの開発協力に関する覚書、◇資源循環型工業団地プロジェクトに関する覚書など、両国の省庁間の協力文書9件が締結された。
チン首相はハン国務総理にベトナム公式訪問を招待し、ハン国務総理は喜んでこれを受け入れた。
チン首相は同日、ユン・ソンニョル大統領とウ・ウォンシク国会議長とも会見し、両国関係の促進に努めた。