- グリーンスピード株51.0%を創業者に譲渡
- 譲渡価額約22億円、3月27日株式譲渡実行
- 事業環境の変化により全株式譲渡を決定

製造・設計・開発などの無期雇用派遣事業を手掛けるUTグループ株式会社(東京都品川区)は、同社の連結子会社で、ベトナムで人材派遣事業を行うホアンニャン(Hoan Nhan、東南部地方ビンズオン省)を100%所有するグリーンスピード(Green Speed、ビンズオン省)の全株式(30万0900株、51.0%)を、グリーンスピードの創業者であるレ・バン・ホアン氏に譲渡する。
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譲渡価額は3789億VND(約22億円)。株式譲渡実行日は3月27日の予定となっている。
UTグループは、2020年にグリーンスピードを連結子会社化し、ベトナム国内における人材サービス事業を行ってきた。この連結子会社化は、UTグループの外国人技能実習生管理代行事業において、技能実習終了後に帰国する実習生の就業先を確保し、スムーズなキャリア移行を支援することを目的としていた。
しかし、新型コロナ禍による技能実習生の受け入れの大幅な停滞や、2024年6月に公布された「育成就労制度」および「特定技能制度の改正」により、技能実習終了後の帰国者が減少し、日本国内で長期間就労する傾向が強まるなど、当初目的の前提としていた事業環境が大きく変化した。
これらの変化を踏まえ、今後はアジア各国から訪日する外国人の活躍を支援し、人手不足が深刻化する日本国内の製造業向け人材サービスに注力することがUTグループの企業価値向上に資すると判断し、保有する全株式をホアン氏に譲渡することとした。
なお、グリーンスピードはUTグループとの協業を通じて事業を拡大し、ベトナム国内における日系企業との取引も順調に増加している。