- ベトナムでの教育・研究活動の拡充目指す
- グローバル人材育成を推進する重要拠点に
- 農業・食品科学分野に特化した博士課程
広島大学(広島県東広島市)は、東北部地方タイグエン省タイグエン大学傘下の農林大学との連携により、ベトナムにおける新たな拠点として「広島大学グローバルキャンパス推進機構ベトナムオフィス」を開設する。4日に開所式を開催する。
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このオフィスの設立は、広島大学が長年注力してきた東南アジア、特にベトナムでの教育・研究活動の拡充を目指すもので、産学官の連携を通じたグローバルな人材育成を推進する重要な拠点となる。
このオフィスを基盤に、農林大学との協力により、農業および食品科学分野に特化した博士課程プログラムを開始する。同プログラムでは、ベトナム国内の学生が現地で広島大学教員から高度な研究指導を受けると同時に、広島への短期渡航を通じて広島大学の最先端の研究施設を活用した実験に取り組む機会が提供される。
今後、ベトナム農業農村開発省をはじめとする省庁の幹部候補生や、大学教員、企業の研究者などにプログラムを提供し、ベトナムの未来のリーダー育成に貢献することを目指す。
また、ベトナムのような発展途上国において、持続可能な農業と畜産業の改革を通じて、栄養改善と食料安全保障の向上を図る取り組みは、世界的な課題の解決にも寄与する。
今後、ベトナム政府関係者、ベトナムに進出している日本企業、大学研究者など、多様なステークホルダーと連携し、ベトナムの大学や企業と協働するハイレベルな共同研究拠点としての機能を強化する。さらに、研究フィールドの提供や共同研究開発を通じて、新たなビジネスチャンスの創出を促進し、産学官連携を先導していく。