ベトナムを代表する偉大な作曲家、故チン・コン・ソン氏の命日にあたる4月1日、オンラインベトナム音楽サイトの「Nhacso.net」が、「霊能者ファン・ティ・ビッ・ハンさんを介してソン氏の霊と語り合う」という趣旨のイベントを同日夜に行うと告知、多くのファンがその歴史的瞬間の様子を知りたいと同サイトにアクセスした。
しかしイベント開始時刻の夜9時になると、「技術的な理由によりイベントは3時間後に延期」、さらにその数時間後には「イベントの様子は後ほどご報告いたします」という内容の文がサイトに掲載され、結局その日、イベントの結果に関する情報は何も提供されなかった。
実はこの告知、単なるエイプリルフールのジョークだったのだが、これを信じた多くのファンやソン氏の関係者らは、「チン・コン・ソンを侮辱するつもりか」などと怒り心頭。同サイトは、そのようなイベントについて何の準備もしていなかったうえ、ソン氏だけでなく、有名霊能者のハンさんの名前も無許可で利用していた。このため同サイトは2日、謝罪文を掲載したが、多くの人々の怒りを招く笑えない結果となってしまった。