- 3月12日から鉄鋼・アルミに25%関税
- ベトナムは亜鉛メッキ鋼メーカーに影響
- HPGも間接的な影響を受ける見通し
米国のドナルド・トランプ大統領は、3月12日以降に同国に輸入される鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課すことを決定した。米国に製品を輸出するベトナムメーカーにも影響を及ぼす見通しだ。
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米国のデータによると、同国の主要な鉄鋼輸入元は、◇カナダ、◇ブラジル、◇メキシコ、◇韓国、◇ベトナムの順となっている。
同国に製品を輸出しているベトナムの鉄鋼メーカーとしては、◇ホアファットグループ[HPG](Hoa Phat Group)、◇ホアセングループ[HSG](Hoa Sen Group)、◇ナムキム鉄鋼[NKG](Nam Kim Steel)、◇ドンア鋼板[GDA](Ton Dong A)などが挙げられる。
最も影響を受けるのは亜鉛メッキ鋼メーカー各社で、これらの企業は米国向けの輸出割合が特に大きい。具体的には、GDAの米国向け輸出量は同社の輸出量全体の約35%、NKGは同約25%、HSGは同15%をそれぞれ占めている。
HPGの米国向け輸出割合は5%程度に留まっているものの、HSGやNKGがHPG製の熱間圧延鋼(HRC)を大量に消費している顧客であるため、HPGも間接的な影響を受けると予想される。