- 自動車工学人材育成の提携合意書に調印
- デジタル自動車工学プログラムを共同開発
- 自動車業界がSDVのトレンドへと変革
ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、ハノイ市のハノイ工科大学(HUST)との間で、自動車工学向け人材育成に関する提携合意書に調印した。
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合意によると、双方はデジタル自動車工学プログラムを共同開発する。これは、オートザー(AUTOSAR)、組み込みソフトウェア、先進運転支援システム(ADAS)、CAD、CAEなどの主要技術に焦点を当てた1年半の大学院工学プログラムとなる。
プログラム修了後、卒業生にはベトナムの国家資格の枠組みに基づく修士号レベル7相当の専門工学学位が授与される。
今回の協力は、自動車業界がソフトウェア定義型自動車(SDV)のトレンドへと大きく変革する中で実施される。
グローバル市場調査会社のマーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)によると、SDV市場の規模は2024年の2135億USD(約33兆5000億円)から2030年には1兆2376億USD(約194兆円)に拡大し、年平均成長率(CAGR)は+34%と予想されている。
ハノイ工科大学コンピュータ工学部の代表者によると、今後10年間にベトナムの自動車分野で3万人のエンジニアとプログラマーが必要となる見込みだ。