28日早朝、ハノイ市公安はバーディン区公安と合同で市内3ヶ所のカラオケバー、ホテルを強制捜査し、売春婦47人と買春客9人を含む合わせて68人を摘発した。強制捜査が行なわれたのは市内ヘリテージホテル内のカラオケバー「チアーズ」、バオソンホテル、トゥイクィンホテルの3ヶ所で共に韓国人が組織していた韓国人専門売春組織と関係していた。
床面積300平米のカラオケバー「チアーズ」は、韓国人オーナーがベトナム人妻名義で月4,500米ドルの5年契約で賃借しており、別の韓国人マネージャー(47)とベトナム人ママ(31)に管理させていた。バーには常時50~60人の売春婦が在籍しており客とカラオケをしたあと、階上や市内のホテルで売春行為を行なっていた。
買春客はほとんどが韓国人で1回約95米ドルを店側に支払い買春行為を行なっていた。そのうち部屋代25米ドル(内マネージャーが5~10ドル)とママへの管理料10米ドルを差し引いた約60米ドルが売春婦の取り分となっていた。
ハノイ市公安では現在逃亡中の韓国人マネージャーの行方を追うと共に、この売春組織に協力していた市内のホテルへの捜査を実施する方針。ファン・バン・カイ首相は今月25日、犯罪の温床となっている全国のカラオケ、バー、ディスコ店などに対する調査・摘発を実施するよう指示している。
<続報>韓国人マネージャーはハノイ・ノイバイ空港で出国手続中に拘束され、31日午後逮捕された。