メコンデルタ地方アンザン省総合病院は今月11日、腸閉塞状態の救急患者を受け入れた。この患者は、同省トアイソン郡のディンタイン刑務所に服役中の受刑者グエン・アイン・キエット。
同病院のグエン・バン・ガイ副院長によると、X線検査の結果、肛門から30センチメートルの大腸内に大きな異物があり、患者の腸を詰まらせていることが分かったという。開腹手術で異物を取り出したところ、それは個別のビニール袋に入れられた携帯電話2台だった。患者の腸全体は壊死寸前の状態だったという。
その後キエットは治療を受け回復した。キエットは肛門に携帯電話を入れた理由について、家族と連絡を取るため使用が禁じられている携帯電話を刑務所内に持ち込むためだったとし、2台あったことについては、受刑者仲間の分だったと説明している。
ディンタイン刑務所のグエン・バン・トー副所長は24日、禁止物の持ち込み行為でキエットを処分すると明らかにした。