夜、床についたばかりのNさん(ダナン市在住・女性)のもとに突然電話が鳴った。受話器を取ると「あっ、もしもし? たった今ご主人が交通事故にあってねー、大変なんだよ。すぐソンチャ区診療所まで来てくれるかな?」。突然のことで慌てふためいたNさんは、幼い子供2人を起し、着の身着のままで病院に駆けつけた。
Nさんは幼子の手を取りながら、必死に診療所の隅から隅まで主人を探したが見つからず、止む無く一旦家に戻ると、「あれ、どこに行ってたの?」と主人。Nさんは突然何かを悟ったかのように貴重品がしまってあるタンスに近づき、引き出し開けるとやはりコツコツ貯めていた金(きん)がなくなっていた。犯人はNさんに主人が事故だと電話し、慌てて出かけたのを確認してから悠々と家に入り金(きん)を盗んでいったのだった。