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最近ベトナムでは、インドネシアやマレーシア、インド、中東などのイスラム圏各国からの観光客が急速に増加している。
観光総局によると、2014年年初9か月におけるインドネシアからベトナムへの訪問者数は前年同期比+99.6%増の5万3572人、マレーシアからの訪問者数は前年同期の2倍に当たる24万3206人に達した。インドネシア及びマレーシアはイスラム教徒の人口が多い国で、特にインドネシアではイスラム教徒が人口全体の9割を占めている。
イスラム圏からベトナムを訪れる観光客が増加傾向にある理由として、ツアーが低価格であることや、物価が観光客の財布に見合っていること、中東の各航空会社によるベトナム行きの直行便が相次いで就航されていることなどが挙げられる。
現在、アジア太平洋地域だけでイスラム教徒の人口は9億7200万人にも上り、イスラム教徒の観光客による観光消費総額は1920億USD(約20兆7360億円)で、世界全体の観光消費額の13.36%を占める。
ベトナムは、イスラム教徒向け観光市場の開発ポテンシャルが非常に高い国だとされている。イスラム教徒の観光客の増加に伴い、イスラム法に準じた様々な需要に応える関連サービスも活発化すると見込まれている。これにより今後、特にホーチミン市ではハラール認証を取得したレストランやホテルがブームになると予想されている。