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「田舎にいたときは、家で両親にごはんを作るほかにできることもなく、鬱々としていました。妹も弟もいつかは結婚し、家を出てしまいますし。そんな時、たまたまユーチューブ(YouTube)やフェイスブック(Facebook)でフンさんのことを知り、一目惚れをしました」とミーさんは振り返る。
「私は何とか彼の電話番号を入手し、間違い電話のふりをして電話をかけて、メッセージを送って、知り合いました。でも、そのときはフンさんが私のことを好きでないとわかっていたので、悲しい音楽を聴きながら、フンさんに気付いてもらいたくてSNSに投稿をしたりもしましたが、彼は気にも留めていないようでした。最初はうまくいけばラッキー、うまくいかなくても仕方がない、と考えていたのに、まさかこうして夫婦になるなんて思ってもいませんでした」。
その後、ミーさんは故郷を離れてハノイ市に移住し、ウィルトゥーライブセンターで勉強を始めた。センターの寮で他のメンバーたちと一緒に暮らす中で、フンさんは次第にミーさんに好意を抱くようになり、いろいろなことを理解し合い、共有し合いながら愛を育てていった。フンさんとミーさんが双方の家族や友人たちのサポートと祝福を受けて結婚を決めるまで、3年間にわたり交際をした。
夫婦になって1年、2人の生活はいつも楽しく幸せだ。2人は生活費を節約するため、友人3人と一緒にマンションの一室を借りて暮らしている。フンさんは教員の仕事を続けており、ミーさんは写真加工の仕事をしている。生活の中で大変なこともあるが、互いの愛情と存在が困難を乗り越え、人生を歩み続けていくための原動力になっている。
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し、全国的に学校が休校になり、私も仕事が休みになりました。家にいて時間があったので、思い出の瞬間を残すため、そして生活の楽しみを見出すために新しいユーチューブチャンネルを作りました。意外にもこのチャンネルが多くの人に受け入れられ、応援してもらえたので、ここから収入を得ることができ、生活も以前より少し快適になりました。今はどこかに行ったり自分のために何かを買ったりするときに、以前のようにあれこれ考えなくてもよくなりました」とフンさんは語る。