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それからユーチューブ(YouTube)で小屋の設置の方法を学んだ。小屋を建てる場所は道路の路面から1.2m低く、その下には石とトウモロコシ畑がある。直径15cmの木の棒12本と、木の板8枚をもらい、まずトウモロコシ畑に4本の柱を立て、根本を石で囲んで固めた。残りの木の棒8本は小屋の枠に使い、ワイヤーとネジでしっかりと固定した。
友人の手を借りながら、2枚のビニールシートで屋根を覆うと、小屋の形ができた。電気を引くため、200m離れた自宅からコードを伸ばした。コードの一部は人に借り、一部は購入した。
こうして面積約15m2の小屋が完成した。サーさんは「6~7人は寝られますよ」と自信満々だ。
その日の夜、早速サーさんと友人は質を試すためできたばかりの小屋で寝てみた。夜中に大雨が降ったが、2枚のビニールシートからは雨漏りがし、中にいると濡れてしまった。翌日、サーさんは再び市場に出向き、ビニールシートをもう1枚購入して屋根を覆った。
「今では中にいても、大雨も嵐も心配ありませんよ」。ただしサーさんいわく、この小屋はあくまでも勉強する時のためのものであり、残りの時間は自宅に帰り、両親の畑を手伝っているのだという。
この道路沿いの小屋は、多くの人々から注目を集めている。「サー、何をしているんだ?トウモロコシでも置いておくのか?」と色々な人がモン族の言葉で尋ねるが、サーさんは「勉強のためです」と答える。それでも人々は、なぜ勉強をするためだけに小屋まで建てなければならないのかと不思議がった。
モン族の青年がオンライン学習のために小屋を建てたという話は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でも関心を集め、数百件もシェアされた。サーさんは、そう遠くないうちにスンクア村落のような高地でもWi-Fiが繋がり、こうした小屋を建てなくてもいいようになればと期待を寄せた。
小屋ができた後、サーさんは公共管理クラスの50人の学生とともに最初のオンラインクラスに参加した。机は古い木の板で作ったものだ。そして、他の学生がノートパソコンを机に置いてクラスに参加するのと違い、サーさんはやっと拾った4Gに繋がった携帯電話を握りしめていた。