(C) Tuoi Tre 写真の拡大 |
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「クレバーチューブ」は、機械学習や自然言語処理を使用してデータを構築し、ユーザーが標識やテキストなどに書かれた英単語にカメラを向けるとカメラが文字を認識し、これを翻訳することで語彙が学習できるというものだ。また、発音時の映像・音声を記録することで、お手本と比較して自分の口の形や発音が正しいかどうかを確認することもできる。
北部紅河デルタ地方ナムディン省出身のアンさんが、ハノイ市にある郵便電気通信学院(Posts and Telecommunications Institute of Technology=PTIT)でソフトウェア工学を専攻していた頃は、プログラマーの仕事に関する悲観的な評判ばかりを耳にしていた。
心は揺れ動き、勉強も手につかず、日に日に恐れる気持ちが大きくなり、自分が学んでいるプログラミングが退屈になっていった。代わりに、アンさんは他の学生たちに英語を教える家庭教師の仕事に熱中していた。
英語を教えて4年目、アンさんは英語教育センターを開設することに決めた。しかも、場所はハノイ市から離れた北部紅河デルタ地方ニンビン省だった。そこはアンさんが生まれ育った場所でも、学校に通った場所でも、生活したことのある場所でもない。
それでもニンビン省を選んだことについてアンさんはこう説明した。「当時、起業について色々な話を聞きました。英語教育なら勉強したい人がたくさんいるし、収入も良いのでセンターを立ち上げようと決めました」。
「(世界複合遺産のチャンアンを擁する)ニンビン省は観光地で、観光客も多いはず。でも、多くの観光客を受け入れるのであれば、地元の人々も英語を学ぶ必要があります。そこで私は勉強を辞めて、ニンビン省での外国語学校ビジネスに集中することにしました」。