(C) dautu, ダン・ティ・フオンさん(中央) |
転機が訪れたのは2006年初めのことだ。彼女はストリートチルドレンを支援する専門学校の学生になる。そこで飲食店やホテル業について学んだ彼女は、コース履修後、ハノイにある大きなホテルに就職した。そこでも必死に働き、周囲の信頼を得て、より高いポジションと給料を得るようになった頃、彼女は突然辞職する。それは奨学金を得てオーストラリアへの留学するためだった。
彼女が職場を離れてしまってからも、元同僚たちは彼女のことを褒め称える。元同僚らは、「彼女が留学のために辞職したときは非常に残念でした。彼女は当時から英語がうまく、接客も素晴らしかったのです」と口々に言った。
元上司の男性は、彼女が留学先でたくさんの賞を受賞したことを聞くと、「彼女は自分の能力に相応しい栄誉を受けたに過ぎません。彼女ほど、努力をしてきた人間はいないのですから」と語った。