(C)Dan tri、ギア君の足をマッサージするラリーさん |
ラリーさんは女性には会うことが適わなかったが、ダナン市とクアンナム省で枯葉剤被害者の子供達と交流することができた。彼は残りの人生をこの子供達のために捧げようと決意する。特にこの時会ったラー・タイン・オアン君とラー・タイン・ギア君の兄弟とその家族を支援しようと思ったという。
一方ラリーさんの娘のクリステンさんは、大学卒業後看護師として働いていた。去年の12月、ラリーさんが兄弟を助けるためにベトナムに長期滞在する考えであることを知った彼女は、退職して父と共にベトナムに行くことを即決した。父娘はクリスマスを兄弟のそばで迎えようとすぐにベトナムに渡った。
医師らによると、兄弟は枯葉剤の影響で多くの病気を抱えており、長くは生きられないだろうという。ラリーさん父娘はこの1か月、毎日兄弟の家に通ってリハビリ訓練を助けている。
兄弟の母親ホアさんは「ラリーさん父娘への感謝の気持ちは、言葉ではとても言い尽くせません」と話す。ラリーさんは兄弟が少しでも長生きできるよう頑張るつもりだ。「私が受け取る年金はけっこうあるから、安心して欲しい」。そう言って幸せそうに笑った。