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リンダム都市区では、1平方メートル当たり3300万ドン(約13万1000円)で契約した顧客に対しても、2300万ドン(約9万1600円)値下げした。顧客はこれで自動車を買えると大喜びし、タン社長にお礼として1000万ドン(約3万9800円)を包んでくれたという。
タン氏は「人から礼金をいただいたのは初めてです。いつも渡しているばかりですから」と笑い、順調な事業の秘訣は何かとの問いには「銀行からの借入を最大限抑え、様々な財源を持つことです。それに買い掛けをうまく利用することですね」と答えた。
タン社長は西北部ライチャウ省で1987年に建設会社を設立し、その後ラオスに渡る。2000年にハノイ市のリンダム都市区で土地を購入し、ホテルと集合住宅を建設した。それ以来建設した集合住宅の数は30棟に上り、ハノイで最大を誇る。
故郷の北中部ゲアン省ジエンチャウ郡ではベッド数200床の病院を建設した。里帰りして海水浴していた時にクラゲに刺され入院したが、満足な治療を受けられなかったことが大きな動機になった。幼稚園、小中学校、高校、動物園、道路も建設した。タン社長は故郷での投資は利益が目的ではないとし、「もし利益が出るようになったら、その一部を慈善活動に充てることにしています」と語った。