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ヌーさんはある時、産まれたばかりの子ガメの後を追って海に潜ってみた。色とりどりの魚とサンゴの美しさを目の当たりにして、「自分はこの自然を破壊しているのではないか」と思ったヌーさんは、それから卵を食べるのを止め、他の人にも卵を採らないよう求めた。海岸のごみを拾い集めて、自然環境を維持するように努めた。
孫のビンさんは成長し、国際自然保護連合(IUCN)で働くようになった。「おばあさんに卵採りを禁止されたのはずいぶん前の話です。IUCNのおかげで、自分たちは貴重な自然を保護しなければいけない事が分かりました」とビンさん。
ヌーさんとビンさんの変化に始めのうちはとまどっていたニョンハイ村の人々も、やがてウミガメ捕りを止め、海草やサンゴを採るのを止めるようになった。ビンディン省水産資源利用・保護支局水産資源環境管理課のグエン・ハイ・ビン課長は、「ヌーさんはウミガメの保護について我々の相談役になってくれています。ニョンハイ村の人々も、ウミガメ、海草、サンゴの保護に参加し、ウミガメが産卵しやすい生態環境の維持に貢献しています」と話した。