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- 世界におけるUSAIDの業務停止を発表
- ベトナムのプロジェクトも3か月間停止
- 14~24年に結核とHIV/エイズ支援16案件
米国国際開発庁(USAID)はこのほど、7日から世界における同機関の業務を停止すると正式に発表した。ベトナムで実施しているプロジェクトも3か月間停止され、その後の発表を待つことになる。
USAIDはベトナムの保健分野で、2014年から2024年にかけて約9000万USD(約137億円)を投じて、結核とHIV/エイズに関する予防プロジェクトなど16件の支援プロジェクトを実施した。
USAIDは1990年代半ばからHIV/エイズ予防プロジェクトへの支援を開始し、2004年6月には「米大統領のエイズ救済緊急計画(The President’s Emergency Plan for AIDS Relief=PEPFAR)」の枠組みの中で、ベトナムの同プロジェクトに対する予算額を増やした。
結核予防プロジェクトに関しては、2019年からベトナムの国家結核予防プログラムと協力して、結核の発見・治療・予防を支援している。今年1月には結核撲滅プロジェクトとして、結核の発見業務を向上させるための技術ガイドラインの策定を支援した。
PEPFARはエイズ感染予防薬「プレップ(PrEP)」などの費用を支援していたため、USAIDの業務停止で影響が懸念される。今のところプレップの在庫はあるものの、今後は検査やコンサルティングの費用は自己負担を迫られることになりそうだ。