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- MOWCAPの記憶遺産に地域登録
- 阮朝第2代皇帝ミンマン帝が鋳造させた鼎
- ベトナムの記憶遺産は計10点に
国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶(記憶遺産)」を審査する「アジア太平洋地域世界記憶遺産委員会(MOWCAP)」の第10回総会が8日、モンゴル・ウランバートルで開かれ、ベトナムの「フエ宮殿の9つの青銅製鼎(かなえ)の浮彫」がMOWCAPの記憶遺産に地域登録されることが決まった。鼎は円形三足の金属製の器。
「フエ宮殿の9つの青銅製鼎の浮彫」は、フエ王宮内の世祖廟前に置かれている青銅製鼎の浮彫で、182のイメージと漢字が含まれる。1835年から1837年にかけてグエン(阮)朝(1802~1945年)第2代皇帝ミンマン(明命)帝(在位:1820~1841年)がフエで鋳造させた。
東洋文化の影響で「9」という数には王朝の統一と永遠の意味が込められている。浮彫は王朝の栄枯盛衰の歴史の証人であり、イメージと文字で表現されていることが重要だとされ、ベトナムと東アジア諸国との文化的、社会的な接触や交流を示すものとされている。
MOWCAPの記憶遺産に登録されたベトナムの記憶遺産は、今回の登録分を含めて10点となった。うち国際登録が3点、地域登録が7点となっている。