[社会]
フエ王宮の9つの青銅製鼎の浮彫、アジア太平洋地域記憶遺産に登録
2024/05/10 13:49 JST更新
(C) tuoitre |
国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶(記憶遺産)」を審査する「アジア太平洋地域世界記憶遺産委員会(MOWCAP)」の第10回総会が8日、モンゴル・ウランバートルで開かれ、ベトナムの「フエ宮殿の9つの青銅製鼎(かなえ)の浮彫」がMOWCAPの記憶遺産に地域登録されることが決まった。鼎は円形三足の金属製の器。
「フエ宮殿の9つの青銅製鼎の浮彫」は、フエ王宮内の世祖廟前に置かれている青銅製鼎の浮彫で、182のイメージと漢字が含まれる。1835年から1837年にかけてグエン(阮)朝(1802~1945年)第2代皇帝ミンマン(明命)帝(在位:1820~1841年)がフエで鋳造させた。
東洋文化の影響で「9」という数には王朝の統一と永遠の意味が込められている。浮彫は王朝の栄枯盛衰の歴史の証人であり、イメージと文字で表現されていることが重要だとされ、ベトナムと東アジア諸国との文化的、社会的な接触や交流を示すものとされている。
MOWCAPの記憶遺産に登録されたベトナムの記憶遺産は、今回の登録分を含めて10点となった。うち国際登録が3点、地域登録が7点となっている。
[Dai Doan Ket 15:40 08/05/2024, O]
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved.
このサイトにおける情報やその他のデータは、あくまでも利用者の私的利用のみのために提供されているものであって、取引など商用目的のために提供されているものではありません。弊サイトは、こうした情報やデータの誤謬や遅延、或いは、こうした情報やデータに依拠してなされた如何なる行為についても、何らの責任も負うものではありません。