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- 教員のストライキで授業が行われず
- 生徒約1400人が影響受ける
- 転校希望の生徒の手続きを支援
給与の支払い遅延を不服とした教員らによるストライキを受けて18日に休校となったアメリカン・インターナショナルスクール・ベトナム(AISVN、ホーチミン市ニャーベー郡)は、19日に学校を再開すると発表したものの、教員の多くが出勤しなかったため、生徒らが登校しても授業が行われないケースが多数あった。
保護者らによると、学校に戻った教員は主にベトナム人で、外国人教員は依然として大幅に不足している状況だ。スクールバスも十分に運行されていないという。ストライキにより、1400人近くの生徒が影響を受けている。
同市教育訓練局はAISVNに対し、生徒の学習の権利を確保し、授業を継続するための措置を講じるよう促すとともに、保護者の要求に応じて転校を希望する生徒の転校手続きを手配するよう求めた。また、市内の各行政区の教育訓練部や学校宛てに公文書を送付し、AISVNから転校を希望する生徒を受け入れるよう呼び掛けた。
同校のウェブサイトによると、グエン・ティ・ウット・エム会長が2006年に幼稚園から高校までの一貫校としてAISVNを設立した。同校では2023年から、保護者らが門前に集まってエム会長に対して借金の返済を要求する横断幕を掲げる姿が見られる。
保護者らによると、エム会長に無利子で資金を貸し出すのと引き換えに、子どもの学費を無料にしてもらうという契約を締結したものの、所定の返済期限が過ぎても資金が一向に返済されないという。
エム会長は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響と財務管理の不備が相まって学校は困難な状況に立たされており、正常な状態を取り戻すべく、財務再編を行っているとコメントしている。