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- 台湾の旅行会社が代金支払い渋りトラブル
- バンブー航空が人道的理由で帰国を支援
- 台湾人観光客の一部、帰国後に提訴の構え
台湾の旅行会社とそのパートナーであるベトナムの旅行会社との間の金銭的なトラブルにより、テト(旧正月)に南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック市(島)を訪れた台湾人観光客292人が「見捨てられた」出来事が大きな話題になっている。
文化スポーツ観光省傘下のベトナム国家観光局は、この出来事がベトナムの観光業界のイメージに悪影響を及ぼしかねないとして、関連機関に対して調査を行い報告するよう求めている。これをめぐり、キエンザン省観光局は調査を進めている。
フーコック島のベトナム・ウィナー・インターナショナル・トラベル(Vietnam Winner International Travel)によると、同社は台湾の旅行会社ウィー・ラブ・ツアー(We Love Tour)との間で、10~14日の日程でフーコック島を旅行する台湾人向けのツアー手配に関する契約を締結した。
しかし、ウィー・ラブ・ツアーは契約を履行せず、期限の1月31日までに代金を支払わなかったため、ベトナム・ウィナーはウィー・ラブ・ツアー宛てに契約を終了する旨の文書を送付した。それにもかかわらず、台湾人観光客は9日にフーコック国際空港に到着した。
ウィー・ラブ・ツアーはその後、ベトナム・ウィナーに連絡を入れ、支援を求めた。これを受け、ベトナム・ウィナーは代金支払い期限を2月11日まで延長し、自費で送迎車やホテルを予約して台湾人観光客の旅行を手配した。
しかし、期限が過ぎてもウィー・ラブ・ツアーが代金支払いを渋ったため、在ホーチミン台北経済文化代表処、台湾の観光当局、フーコック島の地方自治体に報告し、警察に通報した。
キエンザン省観光局のプレスリリースによると、台湾当局はウィー・ラブ・ツアーがベトナム・ウィナーにランドツアーの費用(サービスパッケージには往復航空券、パスポート、ビザなどの費用は含まれない)を支払っていないことを確認したという。
ウィー・ラブ・ツアーは運賃を支払っていないが、バンブー航空(Bamboo Airways=BAV)は「人道的な理由」としてフーコック旅行を終えた台湾人観光客を本国まで輸送した。台湾人観光客は14日に台湾に帰国したが、一部の観光客はウィー・ラブ・ツアーを提訴する構えを示している。
キエンザン省当局は、ウィー・ラブ・ツアーの行為を非難するとともに、ベトナム・ウィナーについては違反が認められれば処分する方針だ。なお、このクレームは調査中であるため、結論はまだ出ていない。