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- ベトナム人ガイド8人に罰金処分
- ツアーガイドの監視徹底と対策を指導
- 韓国人ガイドによる虚偽の説明が問題化
南中部高原地方ラムドン省文化スポーツ観光局は13日、同省警察と協力して調査を行った結果、韓国人ツアーガイドに韓国人観光客を案内させたベトナム人ツアーガイド8人に行政処分を科したと発表した。
調査時には、省内の景勝地などでベトナム人ツアーガイドが規定に従い観光案内をしていた。しかし、観光バス内の車載カメラを調べたところ、8人のベトナム人ツアーガイドが車両走行中に韓国人ツアーガイドに観光案内をさせていたことが確認された。
同局はベトナム人ツアーガイド8人に対し、1人につき500万VND(約2万9600円)の罰金を科した。韓国人ツアーガイドに対しては、行政処分を科さなかったが、ツアーガイドに関するベトナムの法律を遵守することを書面で誓約させた。
同局はまた、景勝地や歴史文化遺跡などを管理・運営する組織や個人に対し、管轄区域内でツアーガイドの監視を徹底し、外国語に対応できるベトナム人ツアーガイドを確保するなどして対策に取り組むよう指導した。
これに先立ち、同省ダラット市で、韓国人ツアーガイドが韓国人観光客を案内する際に、ベトナムの歴史と文化について虚偽の説明をしていたことが大きな話題になった。
インターネットに投稿された動画によると、韓国人ツアーガイドは、阮(グエン)朝(1802~1945年)最後の皇帝バオダイ(保大)帝(在位:1926~1945年)の別荘の1つである第3バオダイ邸で、「バオダイ帝は欧州に暮らし、母親はホアン・ティ・クック。父親には息子が100人いて、うち50人が母親と共に山へ、50人が父親と共に海へ行った。バオダイ帝はベトナムのために多くの領土を獲得した。身長は176cmで、ダラット市に3軒の別荘を建てた」と説明していた。
なお、「息子が100人」という説明についてはおそらく、ベトナム史上初の国家とされるバンラン(文郎=)国にまつわる伝説「ラック・ロン・クアン(貉竜君)とアウ・コー(嫗姫)」から引用したものとみられる。
この伝説によると、龍の一族として生まれたラック・ロン・クアンは、山を支配する仙人の一族であるアウ・コーと結婚し、2人は100人の息子に恵まれた。しかし、ラック・ロン・クアンはアウ・コーに、「龍と仙人の子は水と火のように相容れないため、一緒に居ることはできない」と告げ、2人は別れることになり、50人の子はアウ・コーと共に山に残って山を治め、残りの50人の子はラック・ロン・クアンと共に海へ降りて海を治めることとなった。その後、100人の中の長男が、雄(フン)王として文郎国を建国する。