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ベトナムでは現在、約71万2600人が海外派遣労働の形で外国で働いているが、うち約4万6600人が契約に違反して本来の就労先から逃げ出し、不法滞在している。労働傷病兵社会省が国会議員の質問に答える形で明らかにした。
逃亡率が最も高いのは韓国で1万2200人あまり、韓国に派遣された労働者の約26%を占める。
逃亡者数が最も多いのは台湾で2万4000人、台湾に派遣された労働者の約9%を占める。
日本では約4700人が逃亡し、中東、アフリカ諸国では約1300人、欧州諸国では600人。
逃亡労働者には、不法就労するばかりでなく、窃盗や酒の密造、賭博といった重大な違法行為をする者もおり、不法就労者の存在が、外国におけるベトナム人労働者のイメージにも影響を及ぼしている。
労働者が逃亡する理由として同省は、派遣先国のことをよく知らずとにかく外国で働きたい一心で仲介業者に金を払ったりする労働者が存在することを挙げる。外国での就労中も、就労先の規則の遵守意識が薄かったり、現地の文化習慣を尊重する気持ちが低い者もいる。
逃亡し不法就労する目的は、外国でより長い期間働き、より高い収入を得るためだが、2020年から2023年にかけてはコロナ禍の影響で契約が満了しても帰国することができず、そのまま逃げて働き続けている者も多く、このようなケースは特に台湾と日本で多い。
外国での逃亡、不法滞在を抑制するために同省では、労働者に対する法律の広報強化や逃亡者が多い派遣会社に対する許可取り消しを含む処分、また韓国については出国前の保証金預託や逃亡率が高い地方での新規採用を凍結するといった様々な対策を打っている。