(C) vnexpress 写真の拡大. |
阮(グエン)朝(1802~1945年)第8代皇帝ハムギー(咸宜)帝(在位:1884~1885年)の子孫であるダン・バン・ルエンさんとアマンディーヌ・ダバットさんが12日、ハムギー帝を祀るために2020年に建設された、北中部地方クアンチ省タンソー国家遺跡地区(khu di tich quoc gia Tan So)のハムギー帝寺院(den tho vua Ham Nghi)を訪れた。
寺院は、阮朝の予備の都として1883年に築かれたタンソー城(thanh Tan So)の敷地内に建設されたもので、この地は1885年7月13日にハムギー帝がフランスへの武装蜂起を呼びけた場所でもある。
アマンディーヌ・ダバットさんによると、ハムギー帝は遺言で、死後は故郷の実の父のそばに埋めて欲しいと伝えていたが、ハムギー帝が死去した1944年はベトナムが独立闘争の最中にあり、その遺志を叶えることができなかった。
その後、子孫はフランスに墓を置くことを望んでいたが、「私たちその後の若い世代は、故郷に帰りたいというハムギー帝の最後の願いを尊重したいと考えています」とアマンディーヌ・ダバットさんは話した。ダン・バン・ルエンさんも遺言を叶えたいと考えており、「私たちの上の世代が許せば、実行したい」と話した。
1885年にタンソーの地で蜂起を呼びかけたハムギー帝だったが、その後フランスに捕らわれ、1889年にアルジェリアのアルジェに流され、1944年にがんで死去した。