![]() (C)vnexpress ![]() |
ベトナム戦争の惨事を世界に伝えた著名な写真家である英国人のティム・ペイジ氏が8月24日に肝臓がんで死去した。78歳だった。
遺族によると、ティム・ペイジ氏はオーストラリアのニューサウスウェールズ州にある自宅で24日に息を引き取った。同氏は2冊の本を執筆していた今年5月に癌が見つかった。
ティム・ペイジ氏は、1944年に英国ケント州で生を受けた。17歳の時、ヨーロッパ、中東、インド、ネパールを放浪。1962年にラオスのUPI通信社の記者として働き始め、その後、ベトナムに渡って5年間にわたり、ベトナム戦争の情報を世界に発信し続けた。
ベトナム戦争を取材中、4度も大怪我を負っており、うち1回は頭がい骨骨折で全治数か月という重傷だった。同氏はこれまでに数十冊の本を出版しているが、ドイツ人の戦争写真家ホルスト・ファース氏と共同執筆した「レクイエム」は、ホーチミン市の戦争証跡博物館にも展示されている。
同作品では、1950年代のフランスによるインドシナ戦争の最盛期から、1975年のプノンペン、そしてサイゴン陥落までの間の報道写真家135人の死、あるいは行方不明について記録している。