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グローバル・キャンサー・オブザーバトリー(Global Cancer Observatory=Globocan)の最新データによると、ベトナムの新規がんの罹患率は、2018年の世界185か国中99位から+9ランク上昇し90位となった。新規がん患者数は16万5000人から18万2000人に増加した。がんによる死亡率も2018年の56位から50位に上昇した。
ハノイ市のバックマイ病院のマイ・チョン・コア元副院長によると、原則的にはがんの罹患率は高齢になればなるほど高くなる。しかし以前は中高年にしか見られなかったがんが、最近は若者にも発見されるようになったという。例えば主に中高年者の病気だった胃がんが、高校生にも見られるようになった。
コア氏はベトナムでがんの罹患率と死亡率が上昇している原因について、◇寿命が延びたことによりがん患者も増加したこと、◇生活レベルの向上により健康への関心が高まり、がん健診の受診者が増えがんの早期発見が増加したこと、◇がん健診用の機器・設備・検査の性能が高まり、がんの発見が増加したことなどを挙げた。
一般的ながんの原因としては、環境汚染や運動不足、喫煙、飲酒、刺激物の過剰摂取、不衛生な食品の摂取などが考えられるとしている。