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世界1万都市以上の大気質と気象データをリアルタイムに提供するアプリケーション「エアビジュアル(AirVisual)」が、ベトナムでApp StoreおよびGoogle Playからダウンロードできなくなっている。
これは、ベトナム人利用者から多数の「1つ星」の低評価を受けたことでエアビジュアルがベトナムでのサービス提供を自発的に一時停止したためだ。
ベトナム人利用者からの低評価が相次いだ背景には、ハノイ市とホーチミン市の2大都市が大気汚染で世界トップになったとエアビジュアルが評価したことがある。
エアビジュアルによると、9月26日午前8時50分時点で、ハノイ市がインドネシア・ジャカルタを抜いて世界1位となり、ホーチミン市も3位となった。
これについてエアビジュアルは、「ハノイ市とホーチミン市が上位になったランキングは、1万以上の都市の全てを集計したものではなく、約90の大都市の大気汚染を評価したもの。そのため、『ハノイの大気汚染は世界1位』などといった表現は誤った理解だ」と説明した。
ベトナム全国各地では9月下旬から濃い煙霧(スモッグ)が立ち込めている。煙霧は、空気中湿度が高く曇天が続いている中で畑焼きの煙が塵(ちり)や、砂ぼこり、工場や自動車によるばい煙などと相まったことが発生原因とされる。