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韓国・ソウルの病院で、医師が栄養注射のために訪れた妊娠6週目のベトナム人妊婦を誤って中絶させるという医療事件が発生した。韓国警察によると、被害者は病院の医師と看護師を訴える構えを示している。
警察は現時点で、被害者と加害者の氏名を公開しておらず、まだ逮捕者も出ていないと明らかにした。地元メディアでは、病院側がカルテを間違えて、流産した別の患者と被害者女性の間で患者の取り違えが発生したと報じたが、担当捜査官はこの情報を否定している。
韓国の聯合ニュースが報じたところによると、被害者女性は栄養注射を受けるため、8月7日にソウル市江西区(カンソ区)の病院を訪れたが、看護師が患者の本人確認をしないまま麻酔を注射し、医師も確認を怠って中絶手術を行った疑いが持たれている。
これに先立ち、韓国の憲法裁判所は今年4月、66年前に制定された人工妊娠中絶禁止の法律を違憲とする判断を示し、2020年末までに中絶を容認する法改正を命じた。しかし、現時点ではレイプ被害、近親相姦、遺伝疾患または母体に命の危険が及ぶなど特別な場合を除いて中絶は禁止されている。