ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

日本軍がベトナムに「慰安所」設置、仏軍の公式資料で初めて確認

2019/08/14 06:57 JST配信
(C) VIETJO
(C) VIETJO 写真の拡大.

 朝鮮の歴史を研究する韓国の国家機関である国史編纂委員会(NIKH)は12日、日本軍が1940年代にベトナムを侵略した際、北部の複数の都市に「慰安所」を設置していたことを示すフランス軍の資料を確認したと発表した。

 これは、フランス国立海外文書館(ANOM)に保管されているフランス軍の公式資料で、日本軍がハイフォン市(紅河デルタ地方)、バクニン省(同)、ハノイ市に慰安所を設置していたことが記されていた。

 ベトナムにおける日本軍の慰安所の設置は、これまで口頭などで部分的に伝えられてきたが、公式の文書を介して確認されたのはこれが初めて。

 1940年9月、日本軍はヴィシー政権(第二次世界大戦中のフランス政権)と手を結び、フランス領インドシナ北部(現在のベトナム北部)に進駐を開始。翌年、フランス領インドシナ全域に進駐し、ハイフォン市やバクニン省、ハノイ市への侵略も拡大した。

 今回確認されたフランス軍の報告書は、1940年10月7日から10日にかけて書かれたもので、報告書によると日本軍は陸軍と海軍の兵士のためにハイフォン市に2か所の慰安所を設置したという。

 また、バクニン省の日本軍配置図に、慰安所の所在を示す印があることが確認された。慰安所は日本軍の基地のすぐそばに置かれており、日本軍が主体として慰安所を直接管理・統制していたことがわかった。

 ハノイ市の日本軍配置図にも、市中心部に日本軍の他の主要施設とともに慰安所が置かれていたことが示されている。

 これとは別のフランス軍の報告書には、1941年2月に看護婦70人と身元不明の女性25人がハイフォン港からベトナムに入ったことが記されている。国史編纂委員会はこの女性たちについて、日本軍の関係者であることは間違いないとし、慰安婦としてベトナムに送られた可能性が高いとしている。

 なお、国史編纂委員会は2016年から、日本軍の慰安婦および戦争犯罪資料の収集・編纂事業を進めている。

[大韓民国国史編纂委員会 12/08/2019, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:サイゴン川の歩道橋が着工、26年4月末完成予定 (13:52)

 ホーチミン市人民委員会は3月29日、同市を流れるサイゴン川に架かる歩道橋の着工式を開催した。  地場乳業メーカー大手ヌティフード(NutiFood)が、建設資金約1兆VND(約59億2000万円)を援助した。歩道橋は20...

クオン国家主席、訪越のベルギー国王陛下と会見 (6:30)

 ルオン・クオン国家主席は国家主席府で1日午前、ベトナムを公式訪問中のベルギーのフィリップ国王陛下と会見した。フィリップ国王陛下は3月31日から4月4日までの日程でベトナムに滞在している。  両国が197...

はしかの再流行に警戒、ワクチン接種率低下が原因か (6:06)

 保健省によると、今年に入ってから麻疹(はしか)の流行が始まり、これまでに4万2000人以上の感染疑いが報告され、6人の死亡が確認された。  感染者の大半は生後9か月から15歳未満の子供で、その多くがワクチ...

ホーチミン、花の少ない13本の「花通り」 (3/30)

 ホーチミン市フーニュアン区のファンシックロン(Phan Xich Long)通りの周辺には、全長1kmにも満たない13本の通りが集まっている。これらの通りは様々な種類の花の名前にちなんで名付けられており、碁盤の目のよ...

ビンファスト、電動の軽トラックとミニバスをお披露目へ (5:39)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)は、年内に電動軽トラックと電動ミニバスをお披露目する予

ダナン博物館、ハン川沿いに移転オープン (5:01)

 南中部沿岸地方ダナン市人民委員会は3月28日、バクダン(Bach Dang)通り42番地の施設改修・拡張による「ダナン博物館」整備プロジェクトの落成式を開催した。    投資総額は5040億VND(約29億3000万円)...

JICAとATグループ、ベトナムで自動車整備人財育成事業を開始 (4:20)

 国際協力機構(JICA)中部と株式会社ATグループ(愛知県名古屋市)は3月28日、JICA草の根技術協力事業「ベトナム国自動車整備人財育成プロジェクト(草の根協力支援型)」に係る契約を締結した。  近年、ベトナム...

ENEOS Xplora、ベトナム沖15-2鉱区の新たな生産分与契約締結 (3:05)

 ENEOS Xplora株式会社(東京都千代田区、旧社名:JX石油開発株式会社)は3月25日、同社が100%出資する日本ベトナム石油株式会社(東京都千代田区)を通じて操業主体(オペレーター)を務めるベトナム沖15-2鉱区にお...

3月製造業景況感PMI、4か月ぶり50超え (2:49)

 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が先般発表した2025年3月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は50.5となり、前月の49.8から+0.7ポイント上昇した。  PMIは、50を判断の分かれ目としてこの水準を上回る...

過去1世紀にベトナムで発生した地震、最大はM6.8 (1日)

 ベトナムは、日本やインドネシアのような環太平洋火山帯に位置する国々と比べて、地震発生のリスクは低いとされている。ただし、ディエンビエン・ムオンライ断層帯やソンマー・トゥアンザオ・ライチャウ断層帯...

FPT傘下企業、ハノイに半導体インキュベーションセンター開設 (1日)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTソフトウェア(FPT Software)の半導体チップ製造子会社FPTセミコンダクター(FPT Semiconductor)はハノイ市で28日、計画

南北高速鉄道プロジェクト、26年12月着工目指す チン首相 (1日)

 ファム・ミン・チン首相は29日、鉄道分野の国家重点プロジェクト指導委員会の会議を主宰した。首相はこの席で、鉄道産業における技術習得やエコシステム構築の重要性を改めて主張し、特に南北高速鉄道プロジェ...

ベトナム観光協会、韓国事務所を開設 持続的な観光客誘致へ (1日)

 ベトナム観光協会(VITA)は、持続的な韓国人観光客誘致を目的として、4月中に韓国のソウル市に韓国事務所を開設する。  韓国事務所では、韓国の旅行業界に向けてベトナム観光に関する最新情報を提供するほか...

ベトジェットエア、ドンホイ~台北間のチャーター便を就航 (1日)

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は31日、北中部地方クアンビン省のドンホイ空港と台湾桃園国際空港(台北)を結ぶ国際チャーター便を就航した。

中国の厦門航空、福州~ハノイ線を就航 (1日)

 中国の厦門航空(Xiamen Airlines)は30日、中国・福建省福州市とハノイ市を結ぶ新路線を就航した。  新路線は週4便(月・水・金・日)の往復便で運航する。飛行時間は1時間35分。機材はボーイング737-800型機...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved