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北中部地方タインホア省ビンロック郡の世界文化遺産「胡朝の城塞」の調査・研究を行うホー(胡)朝城遺産保存センターは26日、米国の文化保護のための大使基金(AFCP)から9万2500USD(約1030万円)の助成金を取得した。
この助成金は、厳しい気候などによって最も大きく損傷を受けている城門のアーチの修復や南門の保存に充てられる。同事業は2019年に完了する見通しだ。
AFCPは米国政府の出資により2001年に設立されたもので、世界120か国・地域で数百件の文化財保護プロジェクトに対して援助を実施している。ベトナムでは14件に対して総額113万USD(約1億2500万円)を供与している。
胡朝の城塞は、わずか7年間、2代しか続かなかったホー朝時代の都に築かれた城塞で、現在も高さ8mの城門が残っている。2011年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)によってベトナムで7か所目の世界遺産に登録された。