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南中部沿岸地方クアンナム省にある世界文化遺産のミーソン聖域でこのほど、同遺跡の碑文に書かれた文字をインドの古語であるサンスクリット語からベトナム語と英語に翻訳するプロジェクトが始まった。
同プロジェクトは、インドの科学者やベトナム国内の専門家、在ベトナム・インド大使館、ミーソン観光・遺跡管理委員会が協力して行うもので、同遺跡の文化的価値の保存と活用および研究の促進、また遺跡の文化・歴史・宗教的価値を広く世界に紹介することを目的としている。
同遺跡では、2016年から2021年にかけて、インド政府より資金支援を受けて修復・保存プロジェクトも実施されている。
ミーソン聖域は、2世紀から15世紀後半ごろまでベトナム中南部の沿岸地方に存在したチャンパ王国の聖地で、1999年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された。しかし、同遺跡はベトナム戦争時代の爆撃により、甚大な被害を受けている。